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高森明勅
2024.4.2 06:49皇室

敬宮殿下、皇室のご公務と日赤の仕事の両立という「無私」

天皇·皇后両陛下のご長女、敬宮殿下は
この4月から人生の新しい歩みに踏み出される。

これまでの学生から、日本赤十字社の常勤の嘱託職員
というお立場に、お移りになった。

「嘱託」という勤務形態は、成年皇族としての
ご公務を重視されている為だ。

一方で「常勤」なのは、日本赤十字社の仕事にも
全力を尽くされることを意味する。

これについては、大学のご卒業に際しての宮内記者会の
質問への文書回答の中で、以下のように述べておられた。

「皇族としての務めを果たしながら、社会人としての
自覚と責任を持って、少しでも社会のお役に立てるよう、
公務と仕事の両立に努めていきたいと思っております」

普通なら、仕事と個人的な趣味や娯楽などとのバランス、
「両立」を図るーということではないだろうか。

ところが、敬宮殿下の場合は違う。皇室を支える中核的な
メンバーとして、国家·国民の為に尽くすご公務と、
日本赤十字社という極めて公共性の高い職場での仕事との
両立(!)に、「努めていきたい」とおっしゃっているのだ。

余りにも「無私」なご覚悟ではあるまいか。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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